外交の基本 2014 3 30
多くの日本人は、外交を勘違いしていると思います。
おそらく、近所づきあいの延長線上で考えています。
しかし、外交とは、近所づきあいとは違うのです。
外交とは、国益と国益が、ぶつかり合う「戦場」です。
「イギリスは永遠の友人も持たないし、永遠の敵も持たない。
イギリスが持つのは、永遠の利益だけだ」(イギリスの首相 第三代パーマストン子爵)
「国家には感情はない。ただ国益あるのみ」(フランスのシャルル・ド・ゴール大統領)
この二人の政治家の言葉は、中島孝志氏の本にありました。
今の日本人には、きっと役立つと思いまして引用したのです。
多くの日本人は、そして政治家までも、
外交を「近所づきあい」と勘違いしています。
それを改める時期が来ているのです。
もちろん、外交は難しい。
複雑な要素が入り混じっています。
たとえば、以下の「燃える橋の上でチェスをする男たち」を読んでいただけると、
いかに外交が複雑なものであるか、わかるでしょう。
この文章は、イラク戦争当時の風刺でもあります。
そういうわけで、当時の登場人物が、だいたい見当がつくでしょう。
ブッシュ大統領、ブレア首相・・・・・。
燃える橋の上でチェスをする男たち 2003 4 14
燃える橋の上で、チェスをしていると、短期勝負にならざるを得ない。
何回も勝負するものではないが、チェスも気持ちよく勝つと、
やめられなくなってしまう。
あと、もう一回ぐらいなら大丈夫と、強気の人。
過去に燃える橋の上で、チェスをした経験があって、あわてている人。
野次馬も、たくさん、出ている。
火が消えてから渡ると主張する人。
火が燃えている最中に行った方が勇気があると、他人の評価を気にする人。
マッチを渡したら、やはり火事になったと、冷静に観察している人。
(この地方は拝火教といって、火を信仰する宗教があったので、
マッチを渡せば、どうなるかは、初めから、わかりきっている)
対岸の火事だと考えて、自分の家のリフォームに専念する人。